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製剤の種類と歴史

製剤の種類とその歴史

現在日本で主に使用されているヒアルロン酸注入製剤には、Q-med社(スエーデン)のRestylane(レスチレン)シリーズとアラガン社(旧:イナメッド社)のHylaform(ハイラフォーム)シリーズがあります。

Restylaneシリーズは1996年にヨーロッパにおいて発売され、2003年には「Restylane」および「Restylane Touch(レスチレン・タッチ)」がFDA(アメリカの厚生労働省にあたる機関)の承認を得ました。「Restylane Perlane(レスチレン・パーレーン)」はFDAに対し承認申請中です(Restylane日本総代理店のウェルハート社によると承認手続きは順調に進み、近日中に承認が降りる予定とのことです)。

Hylaformシリーズは1995年にヨーロッパで発売され、2004年に「Hylaform」および「Hylaform plus(ハイラフォーム・プラス)」がFDAの承認を得てアメリカにおいても発売となりました。「Hylaform fineline(ハイラフォーム・ファインライン)」はFDAの承認を得ていないため、主にヨーロッパと日本において使用されています。

Restylaneシリーズ、Hylaformシリーズはともに日本の厚生労働省の認可を得ていないため、現在は医師の責任の元、個人輸入によってそれら薬剤を取り寄せ治療を行っています(詳細は「医師の個人輸入と薬監証明」)。

<Restylaneシリーズのラインナップ>
・ Restylane Touch(ヒアルロン酸濃度 20mg/ml)
(1mlあたりのゲル粒子の概数:500,000)
・ Restylane(ヒアルロン酸濃度 20mg/ml)
(1mlあたりのゲル粒子の概数:100,000)
・ Restylane Perlane(ヒアルロン酸濃度 20mg/ml)
(1mlあたりのゲル粒子の概数:10,000)

<Hylaformシリーズのラインナップ>
・ Hylaform fineline(ヒアルロン酸濃度 5mg/ml)
・ Hylaform(ヒアルロン酸濃度 5mg/ml)
・ Hylaform plus(ヒアルロン酸濃度 5mg/ml)

ヒアルロン酸注入製剤の選択はシワの深さやその他の要因を加味して医師が決定しますが、参考までに使い分けを解説します。

皮膚が「薄く」、シワの深さが「浅い」場合

Restylane Touch、Hylaform fineline

皮膚が「厚く」、シワの深さが「深い」場合

Restylane、Restylane Perlane、Hylaform、Hylaform plus

口唇のボリュームアップを目的として使用する場合

Restylane、Restylane Perlane、Hylaform plus

>> 次の記事:ヒアルロン酸の精製法 を読む

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