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副作用

コラーゲン注入の副作用

コラーゲン注入の副作用は大きく分けて2種類あります。1つは「時間の経過と共に改善していくもの」、もう1つは「何らかの処置や治療が必要なもの」です。前者のうちの多くは、コラーゲンが体内で分解されていくにつれて自然と改善していきますので、特に追加の治療は必要ではありません。

<時間の経過と共に改善していく副作用>

ビーズ反応

コラーゲン注入を行うと、その部位はなだらかに盛り上がり、そしてやや白っぽくなるのが普通の反応です。しかしコラーゲン注入部位が白くビーズ状に凹凸を作ることがあります。これを「白いビーズ反応」といいます。薄い皮膚の部位にできやすく、また高濃度のコラーゲンを使用した時にできやすい傾向にあります。

出血斑(しゅっけつはん)

コラーゲン注入は注射針によってコラーゲン製剤を注入する方法なので、治療中に細い血管を傷つけることがあります。その場合、軽度の内出血(出血斑)となりますが、一般的な内出血同様、時間の経過と共に消えていきますので心配はありません。

紫外線暴露による異常反応

コラーゲン注入をうけた後、紫外線に暴露した治療部位が赤くなったり、腫れたりすることがあります。これを「紫外線暴露による異常反応」といいます。この反応を予防するためには、日焼け止め(サンスクリーン剤)による遮光が有効です。

遅発性(ちはつせい)過敏反応

牛由来コラーゲン注入製剤を使用した場合に生じる可能性があります。

牛由来コラーゲン注入製剤を使用する場合は必ず皮内テストを行い、牛由来コラーゲンに対してアレルギー反応がないことを確認してから施術します。しかし皮内テスト陰性の患者さんでも、実際の施術後しばらくしてその部位に陽性反応を起こすことがあります。これを「遅発性(もしくは遅延性)過敏反応」といいます。

この反応では、痒みや圧迫感を伴いながら赤みや腫れが出現します。症状が現れている時間の長さや、出現頻度には個人差が大きくばらつきがあり一定していません。時間の経過と共に改善していくものの、数ヶ月から2年前後続くこともあるため、厄介な副作用といえます。


<何らかの処置や治療が必要な副作用>

細菌感染

コラーゲン注入を行う際に、十分な清潔度を保てば通常起こることはありません。しかし、コラーゲン注入では体外から注射針を使用して皮膚内に注入する訳ですから、その際に細菌が混入する可能性を100%否定することはできません。

滅多にあることではありませんが、施術後、痛みを伴いながら腫れてくるようであれば、必ずコラーゲン注入を受けた医療機関へ再度受診しましょう。抗生物質による適切な処置を受ければ、炎症は速やかに消失しますので心配はありません。

皮膚膿瘍(ひふのうよう)

私自身に経験がありませんが、文献上、このような副作用が生じる可能性があるといわれています。

コラーゲン注入後3ヶ月以内くらいに赤く腫れ、硬くなり、内部に膿(うみ)が溜まる反応を「皮膚膿瘍」といいます。このような症状が疑われる場合には、コラーゲン注入を受けた医療機関を速やかに受診し、適切な処置を受ける必要があります。

皮膚壊死(ひふえし)

この副作用も私自身には経験がありませんが、文献上、生じる可能性があるとのことですので載せておきます。原因としてはコラーゲン注入部位の血液循環の障害と考えられています。

「眉間部位」へ「クロスリンク型コラーゲン注入製剤」を使用した際に発生しやすいといわれています。このような症状が疑われる場合には、コラーゲン注入を受けた医療機関を速やかに受診し、適切な処置を受ける必要があります。

>> 次の記事:コラーゲン注入に適さない方 を読む

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