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コラーゲンの注入方法

コラーゲンの注入方法

牛由来コラーゲン注入製剤の場合、術前に必ず「皮内テスト」と行う必要があります。

なぜならば、抗原性を限りなく抑えた製剤であっても、牛コラーゲンは異種動物からの移植となります。従ってアレルギー反応が起こる可能性を完全に否定することができず、実際に100人に皮内テストを行えば約3名の方には陽性反応が出るからです。

このような方の場合、牛由来コラーゲン注入製剤を使用することができませんので、他種類の注入剤を選択する必要があります。

皮内テストとは、患者さんの前腕に「少量の牛由来コラーゲン注入製剤」を注射し、その反応を4週間観察する方法です。

アレルギー反応が起こると、注入部位に一致して「赤み」、「痒み」、「硬結(こうけつ)」、および「水疱(すいほう)」などの局所陽性反応が出現します(その他、関節痛や微熱などの全身症状がでる場合もあります)。

しかし時として、ごくわずかな反応しか認められないこともあります。このような場合を疑陽性(ぎようせい)といい、確実に判定するために2回目の皮内テストを行い、更に4週間経過観察します。

このような皮内テストを受けて確実に陰性と判断された方のみが牛由来コラーゲン注入製剤を使った治療を受けることができます。

COSMODERM、COSMOPLASTなどのヒト由来コラーゲン注入製剤を使用する場合はこのような皮内テストの必要はないため、すぐに治療を受けることができます。

注入方法

改善したいシワの部分に、極めて細い注射針を使ってコラーゲンを直接皮膚の中に注入します。注入部位は点状に血がにじみますが、短時間の圧迫で止まります。極めて細い注射針なので、針穴が目立つということはありません。


(写真一番上の太い針が一般的な診療で使われる18G針。中段が27G針。そして一番下がコラーゲン注入でよく使われる30G針です。)

痛みについて

基本的に麻酔に必要はありません。製剤によっては、それ自体に麻酔薬を含んでいるものもありますので(*)、そのような製剤を注入する際には痛みが軽減されます。ただし痛みに敏感な方の場合は、術前に麻酔テープを貼り施術時の痛みを軽減することもできます。

*牛由来コラーゲン注入製剤のZYDERM、ZYPLAST、およびヒト由来コラーゲン注入製剤のCOSMODERM、COSMOPLASTには麻酔薬が含まれています。

治療時間

治療範囲により異なります。参考例としてほうれい線であれば約15分、眉間であれば10分、目尻であれば10分程度の施術時間となります。ただし、これらはシワの深さや性状などによって左右されます。

術後について

当日、治療後3時間経過すれば通常のお化粧が可能です。また、洗顔や入浴も同様に可能となります。

治療完了までの通院回数

「施術日当日」のほか、2週間程度経過した後にご来院頂き状態を観察します。更なる注入が必要と判断すれば、再度施術し微調整をします。

>> 次の記事:作用発現と持続時間 を読む

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