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しわの種類

シワの種類

一般的に「顔のシワ」と聞けば、ほぼ100%の日本人が同じようなイメージを持つことができるかと思います。

しかし、このシワという言葉を適切に表現する医学用語そのものもありません。ですから医師でさえ「シワ」という言葉を使いますし、学会での発表も「シワ」という表現が使われます。

このサイトではこの言葉をもう少ししっかりと捉えるため、「シワとは若年時にはなかったが、加齢と共に目立つようになってきた皮膚の深い溝」と定義します。


コラーゲン注入・ヒアルロン酸注入は加齢と共に出てくる「シワ」を改善するために、現在最も効果的な治療方法です。

しかし決して誤解していただきたくないのが、これらの治療方法は「シワ(皮膚の深い溝)の部分にコラーゲン・ヒアルロン酸を注入し溝を改善させることによって、シワを目立たなくさせる技術である」ということです。シワそのものを消し去る技術ではないことを十分理解しておかなくてはなりません。

もちろん浅いシワであればほとんど分からなくなることも多いですが、全ての治療部位がそのような状態にまで改善する訳ではありません。

それでは次に、どのようなシワに対してコラーゲン注入・ヒアルロン酸注入が効果的なのかについて見てみましょう!

小ジワ(こじわ)

→「非常に浅いシワ」を指します。このレベルのシワは、健康な皮膚で見ることができるいわゆる「きめ」よりも少々深くなったに過ぎないものです。対策としては「化粧品でのカバー」や「ケミカルピーリング」です。

表情を変えると目立つシワ(表情ジワ)

→普段の状態では見えないが、表情を作った際に初めて見えてくるシワを指します。主な対策は「ボトックス注射(ボツリヌス毒素注入療法)」で表情筋の運動を最低限に抑えることです。部位や状態によってはコラーゲン注入・ヒアルロン酸注入が有効な場合もあります。

安静時に目立つシワ

→表情を作らなくても小ジワ以上にはっきりと溝が認識できるシワを指します。このシワこそ最もコラーゲン注入・ヒアルロン酸注入が効果を発揮するものです。以下に、良い適応となる8カ所を示します。

(1)ほうれい線:鼻唇溝(びしんこう)ともいいます。治療効果が最も高く、患者さん自身にとっても改善度を認識しやすい部位です。

(2)マリオネットライン:口の両端から下へ伸びるシワが、腹話術の人形(マリオネット)の様に見えるためこの名称が付けられています。ほうれい線同様、このシワがあるのとないのでは外見上大きく異なりますので、ぜひとも改善したいシワです。

(3)眉間のシワ:このシワは年齢に左右されるよりも、むしろその人の日常の表情に影響されます。いつも眉を寄せて難しい顔をしている人ほど深くなりやすいです。

(4)額の横シワ

(5)目尻のシワ(表情ジワの場合もあります)

(6)鼻根部(鼻の付け根部分)のシワ

(7)内眼角部のシワ

(8)下眼瞼の陥凹(目の下の凹み)

たるみ

→たるみはとは「重力の影響による皮膚組織の下方への落下」です。日本人は欧米人と異なり皮膚の厚みがあり重いため、特にたるみがでやすい人種とも言えます。その結果、シャープなフェイスラインだった人が下ぶくれ気味になったり、シワが深くなったように見えたりします。

たるみが原因のシワの場合、コラーゲン注入・ヒアルロン酸注入も可能ですが、トータルで考えた場合は「フェイスリフト」などの手術が有効です。

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